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日本車をオーストラリアへ輸入する方法: SEVS・25年ルート・実際の費用

オーストラリアへの日本車輸入には2つの入口があります — RAW適合を伴うSEVSと、25年クラシックルート。認可輸出業者が検疫・ブリスベンへの輸送・実費用・買う価値のあるJDMモデルを解説します。

2026年7月21日 公開·AUTO-X Team
日本車をオーストラリアへ輸入する方法: SEVS・25年ルート・実際の費用

オーストラリアと日本は同じ左側通行で、ターボクーペやディーゼル4WDの好みも共通し、太平洋有数の RoRo 航路で結ばれています。しかし同時に、オーストラリアは当社が輸出業者として扱う中で最も厳格な車両輸入制度のひとつを運用しています。正しく準備すればプロセスはスムーズ。間違えれば車は埠頭で保管料を積み上げ、最悪の検疫ケースでは船への再積み戻しを命じられます。

当社は東京の認可中古車輸出業者 MOBIC Co., Ltd.(許可番号 431310063715)として、オーストラリアのバイヤーへ年間を通じて車両を輸出しています。ここでは2つの合法ルートの仕組み、国境で実際に何が検査されるのか、費用感、そして手間をかける価値のあるJDMモデルを解説します。

入口は2つ: SEVS か 25年クラシックルート#

個人バイヤーの場合、日本からの輸入車はほぼすべて次の2制度のどちらかで入国します。

ルート1 — SEVS。 Specialist and Enthusiast Vehicle Scheme(特殊・愛好家車両制度)は、SEVSレジスターに掲載された対象車両をカバーします。SEVS車は埠頭からそのまま乗り出すことはできず、RAW(Registered Automotive Workshop=登録自動車工場)による適合作業と検査を経て初めて登録できます。人気モデルのRAW枠は埋まりがちなので、車が日本を出る前に工場を押さえておくようお客様には案内しています。

ルート2 — 25年クラシックルート。 製造から25年以上経過した車両は、RAW適合なしの旧車パスウェイで輸入できます。アメリカの25年ルールガイドをお読みなら考え方は似ていますが、オーストラリアの制度は独自の書類体系を持つ別物です。米国での適格性がそのまま通用すると思わないでください。

どちらのルートでも、船積み前に車両輸入承認(vehicle import approval)を取得している必要があります。対象リストや条件は変わるため、入札前に必ずインフラ省(Department of Infrastructure)で該当型式の最新規則をご確認ください。

検疫(バイオセキュリティ): 初めての人がつまずく検査#

オーストラリアの国境が警戒しているのは車そのものより、車に付いて入るもの — 土、種子、昆虫、植物片です。輸入車両は全数クリーンさを検査され、その基準は本当に厳格です。下回り、ホイールアーチ、エンジンルーム、シャシーレール、スペアタイヤハウス、車内カーペット、エアコン吸気口まで見られます。

不合格の車は警告で済まされません。輸入者負担での専門清掃を命じられ再検査、汚染が深刻な場合は再輸出を指示されることもあります。いずれも数週間と実費が上乗せされます。

だからこそ当社はオーストラリア向け全車両を出港前にスチーム洗浄し(下回り・エンジンルーム含む)、結果を写真で記録しています。日本での100ドルの準備は、ブリスベンでの検疫清掃命令よりはるかに安上がりです。

オークション会場からブリスベン埠頭まで: 6つのステップ#

インフォグラフィック: 日本車をオーストラリアへ輸入する6ステップ — 適格性確認(SEVSまたは25年超)、評価点4以上で落札、検疫洗浄、ブリスベンへRoRo輸送、RAW適合、州登録

  1. まず適格性を確認。 SEVSレジスターまたは製造年月をチェックし、輸入承認を取得します。
  2. オークションで良い個体を買う。 当社はオークション代行サービスを通じてUSS等で入札します。オーストラリア向けは評価点4以上を推奨 — 綺麗な車は適合も登録も楽で、再販も強い。評価点の読み方はオークションシートの読み方ガイドで。
  3. 検疫洗浄。 フルスチーム洗浄を写真付きで記録。
  4. ブリスベンへRoRo輸送。 日本からの航海日数は港とスケジュール次第でおよそ2〜4週間。ブリスベンへの輸送ページもご覧ください。
  5. RAW適合(SEVSルートのみ)— 通関後に実施。
  6. 州の登録(レジョ)+ CTP で公道デビューです。

費用感: 正直な着地コスト#

横棒グラフ: 輸入費用の目安 — FOB $9,000、海上運賃 $1,100、保険+検疫準備 $350、RAW適合 約$3,500、登録 $700

車両ごとに異なりますが、オークションで購入した90年代中盤のスポーツモデルの目安予算です:

  • FOB日本: 約USD 9,000 — 車両・オークション手数料・当社輸出手数料。
  • ブリスベンまでのRoRo運賃: 約USD 1,100。
  • 海上保険+検疫前処理: 約USD 350。
  • RAW適合: 約USD 3,500(SEVSルートの場合。25年ルートならゼロ — 旧車人気の大きな理由です)。
  • 登録+CTP: 約USD 700(州により変動)。

これに輸入時のオーストラリア側税金 — GST、高額車両ならラグジュアリーカータックス(LCT)— が乗ります。税率はオーストラリア側で決まり変更もあるため、ここではあえて数字を書きません。インフラ省と通関業者で最新値をご確認ください。

実際に採算が合うJDMモデル#

約USD 3,500の適合費用が計算の鍵です。ほぼ定額のコストなので、安いSEVS車の採算は壊し、高い車ではほぼ気になりません。

25年ルートで強い(適合費ゼロ): 90年代のトヨタ チェイサー/マークIIターボ、日産シルビアS14、25年を超えていくスカイラインR33/R34系、ツーリング需要の初期ランドクルーザー80やデリカ スペースギア。ディーゼル4WD好きのお国柄ゆえ、状態の良いランクルとハイラックスはこの商売で最も手堅い部類です。

SEVS適合の価値がある: 現地需要の強い本当に特別な車 — レジスター掲載のパフォーマンス/愛好家モデルで、オーストラリア市場価格が「日本での費用+運賃・適合の約USD 5,000」を余裕で上回るもの。適格性はモデル名でなく型式・仕様単位なので、入札前にレジスターで該当バリアントを確認してください。

ほぼ割に合わない: 普通のコミューターカー。オーストラリアに十分あります。現地で買えない車を輸入しましょう。

登録とCTP: ラストワンマイル#

登録は州の管轄です。州・準州ごとに検査要件(ロードワージー/セーフティ証明)、費用、手続きが異なり、CTP(強制第三者傷害保険)もその一部として支払います。州によっては登録料に込み、別途選択の州もあります。数百ドルと検査場への持ち込みを見込み、車が着く前にご自身の州のルールを確認しておくと最後で止まりません。

FAQ#

日本からブリスベンまでの輸送日数は?

RoRoは出港港と船社スケジュール次第で、港間およそ2〜4週間が目安です。オークション購入・検疫前処理・日本側輸出通関の時間を加えると、落札から自宅到着まで現実的には2〜3ヶ月です。

25年経てばどんな車でも輸入できますか?

車齢で旧車ルートは使えますが、書類が消えるわけではありません。船積み前の輸入承認は依然必要で、検疫合格と州の登録要件も満たす必要があります。該当車両についてインフラ省の最新規則をご確認ください。

検疫検査に落ちたらどうなりますか?

輸入者負担での清掃と再検査が指示され、汚染が激しい車両は再輸出を命じられることもあります。これは完全に予防可能です — 日本での記録付き船積み前スチーム洗浄が安い保険になります。


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